【第2話】薄毛に関する情報収集(AGAを倒す方法)

AGAを倒すための旅が始まった勇者。思い切って飛び出してみたものの、行く当てもなく。情報収集をするために酒場を訪れた。

 

ルイージャの酒場

 

勇者「ごめんくださーい。ルイージャさんいますかぁ?」

 

ここは夜は酒場だが、昼は色んな職業の人が登録して冒険の誘いを待ってる登録所。

ルイージャ「あら。こんにちは。勇者ちゃんじゃないの?どうしたのかしら?」

※ルイージャさんはこの酒場を経営してる女性店長。スレンダーで美人なんだが、毎日緑色の帽子をかぶっており、それが周りからは不評。

 

勇者「こんにちは。実はお聞きしたいことがありまして、ルイージャさんはAGAってご存知ですか?」

ルイージャ「AGA?聞いたことがないわね。新しいお酒の銘柄かしら?」

勇者「お酒の銘柄ではないんですが、AGAって魔物の一種らしいんです。すごく悪いやつみたいなんですが、実はあまり情報がなくてですね。(てか、王様にもっと話し聞いて来れば良かった)」

ルイージャ「そうなのね。ちょっと私じゃ力になれなそうだから、知識が豊富な魔法使いのツルルンさんという方に聞いてみたらどうかしら?あちらで座ってるフードを被った方よ。」

勇者「ツルルンさんですね。ありがとうございます!聞いてきます。」

・・・

・・

勇者「あの~。ツルルンさんですか?」

魔法使いのツルルン「・・・」

勇者「(・・・寝てるよ)あの~。もしもーし!ツルルンさーん!」

ツルルン「・・・はっ!・・・ワシ寝てた?」

勇者「・・・はい。」

ツルルン「いかんいかん、ワシすぐ寝ちゃうクセがあっての~。この前なんか寝ながら城の周りをぐるぐる回ってしまったんよ。」

勇者「・・・」

ツルルン「で、何の用じゃ?」

勇者「はい、実はAGAという魔物について知ってる情報があれば教えて頂きたいと思いまして。」

ツルルン「AGAじゃと!?」

勇者「!?そんな驚いて、AGAのこと何か知ってるんですか?」

ツルルン「もちろんじゃ。ワシもAGAにやられた男のひとりじゃ。」

 

ツルルンは被っていたフードを取った。

 

勇者「・・・もう髪ないですね。」

ツルルン「そうじゃ!ワシはこの通りスキンヘッドじゃ。AGAにやられたのじゃ。後頭部と側頭部に少ししか残らなかったから潔く丸刈りにしたんじゃ。」

勇者「・・・」

ツルルン「AGAはおぬしのいう通り魔物じゃ。あいつは人間のメンタルをズタボロにする。」

勇者「やっぱりそうなんですね(王様だけじゃないんだ)。ツルルンさん、AGAについて分かる範囲で教えてもらえませんか?」

ツルルン「うむ。AGAというのは本来髪が育つところ、その前に抜けろ!抜けろ!と攻撃してくる魔物なのじゃ。そしてこのAGAには剣や槍などの物理攻撃から魔法などの間接攻撃も全く通用せん。」

勇者「えーーーッ!そうなんですか!それならどうやって倒したらいいんですか!?」

ツルルン「AGAを倒すには育毛剤というアイテムが必要じゃ。」

勇者「育毛剤?」

ツルルン「まぁ他にも植毛という方法や倒さずに隠す増毛という方法もあるらしいが、それについてはワシは詳しくしらん。じゃが、育毛剤というのを頭に付けることでAGAを倒すことができると言われておる。」

勇者「頭に付けるだけで!?すごいアイテムですね。」

ツルルン「そうじゃ。じゃが、すぐに効果が表れるものではないらしい。辛抱強く使っていくことで髪を生やすことができるらしいのじゃ。」

勇者「・・・そうなんだ。じゃあまずはその育毛剤を手に入れて頭に付け続ければいいんですね!」

ツルルン「うむ。じゃがそこらへんのフィールドにおる、スライムンを倒しても育毛剤は落としてくれぬ。」

勇者「・・・」

ツルルン「育毛剤にも色々な種類があるのじゃが、ワシが知ってるのは4つ。チャップアップとボストンスカルプエッセンス、スカルプDのスカルプジェット、そしてリアップじゃ。この4つの内スカルプDのスカルプジェットという育毛剤に関してはロマリーーアという城にあるという噂がある。他の育毛剤は名前は知っておるが、在りかは分からぬ。特にチャップアップという育毛剤は効果も高いと古文書に書いておったな。」

勇者「・・・育毛剤にも色んな種類のものがあるんですね。チャップアップも気になるけど、よしっ!まずはロマリーーアの王様のところに行って直接スカルプDについて聞いてみましょう!さぁツルルンさん行きましょう!」

 

 

こうして、勇者は魔法使いのツルルンからAGAを倒す為の情報を得て、行き先が決まったのであった。次回は更に仲間を2人加えて冒険の旅へ。

 

つづく

 

 

【第1話】髪を生やす冒険の旅へ!

母「起きなさい、起きなさい坊や。王様が呼んでますよ。」

・・・

・・

勇者「むにゃ、むにゃあと5分・・・」

母「起きなさい、このハゲ!!」

バシン!

勇者は平手打ちを食らった。5のダメージを受けた

・・・

・・

勇者「はっ!母さんおはよう!えっ?王様が呼んでる?って今僕の事ハゲって言わなかった?」

母「気のせいよ。そうよ王様が呼んでるわよ。何でか聞いたけど教えてくれなかったわ。あなただけに直接伝えたいそうよ。」

勇者「そっか。まぁ大した話しじゃないだろうな。とりあえず行ってみるよ。」

母「うん、よろしくね。」

 

こうして勇者は王様の元へ向かった。

・・・

・・

アリアッハーーンの城内、玉座の間

 

 

王様「おー!よく来た勇者よ!」

勇者「どうしましたか?王様?ゲームの相手なら城内の人とやったらいいじゃないですか。」

王様「バカ者!今日はスマブラの相手をしてほしくて呼んだのではない。大事な話があるんじゃ。」

勇者「王様が大事な話なんて・・・!まさか魔王が世界を滅ぼそうとしてるんじゃ!?」

王様「おほん!魔王ではない。じゃがそれぐらい強大な魔物じゃ。もしかしたら世界も滅ぼしかねない、恐ろしい魔物じゃ。」

勇者「そうなんですね!僕、戦いますよ!世界の平和を脅かす奴は許さない!」

王様「そうか!ありがたい!さすがオルテンガの息子じゃ!」

勇者「はい!」

王様「では早速じゃが、これを見てくれ。」

・・・

・・

勇者「・・・王様、頭をこっちに向けて何を見ればいいのですか?」

王様「バカ者!この重大な問題がお前には分からないのか!お前も最近進行してるだろ!薄毛じゃ!ワシの頭がハゲ散らかしてきてるのじゃ!」

勇者「・・・はぁ、確かに僕も抜け毛が枕に落ちてるのを見ますが、鏡を見たらそこまで以前と変わらないですよ。王様は~そうですね、確かにハゲ散らかしてますね。」

王様「ストレートに言うな!自虐ではハゲと言えても、人から言われると心に傷が残るんじゃ!・・・そう、ワシはAGAという魔物と闘っているのじゃ。」

勇者「A・G・A?」

王様「そうAGAじゃ。この魔物は特に男性の頭を狙って攻撃してくるのじゃ。人間が生まれてから、今までずっとこの魔物は生きておる。今まで何千年もの間生き続け、わしら人類を脅かしているのじゃ。」

勇者「そうなんですか!?人間の脳にも攻撃してくるんですか!?」

王様「いや、脳は攻撃せん。攻撃は髪を抜くことじゃ。」

勇者「・・・それぐらいなら、放っておけばいいじゃないですか。」

王様「馬鹿モン!お前はワシと比べたら髪があるから、そんなことが言えるんじゃ!ワシは元々ハンサムだったんじゃ。それが髪が薄くなったことで、城下町の女の子たちはワシの髪頭を見てクスクス笑っておる。仲が良かったドロシーちゃんやヘレンちゃんも最近は冷たくなってしもうた・・・ワシは昔の自分に戻りたいんじゃ!女の子からモテたいんじゃ!」

勇者「・・・」

王様「・・・(しもうた、つい本音を言ってしまった)・・・オホン!・・・勇者よ。このAGAは人間の心に巣食う闇じゃ。あんな純粋じゃったワシがここまで取り乱すくらいの魔物なんじゃ。」

勇者「・・・」

王様「これはワシだけでなく、世界の男性にも襲いかっておる。少数だが女性にもいる。みんなが抱えている心の闇をやっつけてくれないじゃろうか。勇者よ、お前ならきっとAGAを倒せる方法を探し出してくれると信じておる。」

勇者「・・・」

王様「もし、AGAを倒せる方法を見つけてくれたら、お礼に100万ゴールドをあげよう。」

勇者「えっ!?100万ゴールドも!?いいんですか!?」

王様「・・・(現金なヤツじゃな・・・)い、いいぞ。(ワシもっといっぱい持ってるし)」

勇者「やったーー!それじゃあAGAを倒す旅に行ってきますね!」

王様「おい!勇者よ!・・・・・・早っ!もう行ってしもうたわい。」

 

 

こうして勇者はAGAという魔物を倒す冒険の旅に出ました。この先どんな展開が待ち受けているのでしょうか。

つづく